<14:22> ドル高は米時間軸の一時的な揺らぎが原因、中期的にはドル77円台中心のレンジに回帰
ドル/円は79.52円付近。日本の貿易赤字を材料に一時79.89円まで上昇したが、その後は利食い売りに押される形で、79.35円まで下落した。
ドル/円をめぐっては、数年タームでみたトレンドが転換したのかどうかに注目が集まっているが、SMBC日興証券金融市場調査部シニア債券為替ストラテジスト、野地慎氏は「ドル安/円高トレンドの終焉を決めつけることはできそうにない」と慎重な見方を示す。
同氏は、足元のドル高/円安は「円の先安観」ではなく、「ドルの先高観」にあると指摘。1月31日から2月17日にかけてのFF先物金利とOISカーブの変化をみると、明らかにFF金利に先高観が生じているとして「米国の実質ゼロ金利政策の時間軸に揺らぎが生じている」ことがドル高/円安の背景にあるとみている。
ドルの2年OIS金利の上昇に伴い、米2年債利回りは0.29%程度まで上昇。一方、JGB2年債利回りは日銀追加緩和で0.1%に低下し、この結果、「米日の2年国債金利差が12ベーシスポイント拡大した」ことが、ドル高/円安を促したという見方だ。
日米2年国債利回り差を説明変数の1つとしたSMBC日興証券のドル/円重回帰モデルでは、利回り差12bp拡大でドル/円推定値は1.43円上昇する。これに対して、現在は2円強のドル高/円安となっているが、「シカゴIMM投機筋ポジションにおける円先物売りや、ストップロスなどが発生したことを鑑みれば、市場の動きはモデル推定値の上昇と概ね整合的」(野地氏)という。
よって、今後は時間軸が本格的に短期化されるか否かがドル/円の鍵を握るとみられるが、野地氏は、米国はドル安による企業業績拡大などで雇用を回復させることが最重要課題であり続ける可能性が高いことなどから、一時的な揺らぎが生じているに過ぎないと判断、ドル/円の上昇には限界があるとみている。
同氏は、1)足元のドル/円重回帰推定値(2月15日現在)は1ドル78.14円程度、2)米2年債利回りがFF金利誘導目標と並ぶ25bp程度まで低下した場合の推定値は77.66円程度──を前提にした上で、「当面、給与税減税の延長効果などもあり、米国経済のユーフォリアが続く可能性が高く、ドル/円は2011年4月6日高値と10月31日安値の半値戻しとなる80.44円程度まで上昇する可能性があるが、中期的には1ドル77.66円を中心としたレンジに回帰する」と予想する。「2012年のドル/円が1ドル77円プラスマイナス3円程度のレンジに収まるであろうとの見通しに変わりはない」という。
<13:43> ドル79円半ば、S&Pが日本ソブリンの格付けをAA─に据え置き
ドル/円は79.53円付近。スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ(S&P)は20日、日本ソブリンの格付けを「AA─」に据え置き、アウトルックは「ネガティブ」としたが、ドル/円に大きな動きは出ていない。
S&Pは、消費増税が実現すれば財源不足の問題がある程度緩和されると指摘する一方で、名目国内総生産(GDP)の縮小傾向や社会保障費負担の拡大といった構造的問題は残るとの見方を示した。
<13:03> ドル79円半ば、原油高続けば日本の貿易赤字継続も
ドルは79.57円付近。一時79.45円付近まで下値を伸ばしたが小幅に値を戻している。
朝方の取引では日本の1月貿易収支が拡大するとの予想からドルは一時6カ月半ぶり高値79.89円を付けた。今後について市場では、「原油価格が1バレル80ドルまで低下すると仮定すれば、年後半にも貿易黒字に回帰するが、100─120ドルで推移する場合は、今年いっぱい赤字継続を余儀なくされる公算が大きい」(野村証券チーフ為替ストラテジスト池田雄之輔氏)との意見も出ている。
イラン石油省は19日、欧州連合(EU)によるイラン産原油禁輸決定への報復措置として、英国およびフランスの石油会社に対する原油の販売を停止したことを明らかにした。 欧州連合(EU)は1月、核開発問題をめぐるイランへの制裁として、同国産原油の輸入禁止措置を7月1日から施行することを決定した。
米原油先物は1バレル105ドル付近で2月月初の96ドル付近から上値を伸ばしている。
<11:38> ドル79円前半に反落、ユーロ圏財務相会合前のポジション調整も
ドルは79.45円付近で午前の安値圏。本邦貿易統計を材料に、ドルは6カ月半ぶりの高値79.89円を付けたが、同統計発表後は利食いに押され、弱含みとなっている。
市場では、この日に予定されるユーロ圏財務相会合を控えてポジション調整も出やすい地合いだという。同会合ではギリシャへの1300億ユーロの第2次支援実施について決定されると見られているが、「ギリシャ関連の不透明感が全て払しょくされるわけではない」(外銀)という。ユーロは1.3214ドル付近。朝方の安値1.3156ドルから一時1.3238ドルまで上昇したが、小幅に反落している。
<10:50> ドル79円半ば、次の円売り材料は格付け会社の記者懇か
ドル/円は79.55円付近。本邦1月の貿易赤字の拡大を見込んだ円売りでドルは一時79.89円まで上昇したが、その後、短期筋の利食い売りを受け、一時79.45円付近まで下押しした。海外短期筋は今回の円売り局面で、78円付近からドル・コールを買い始めているため、現行水準は「イン・ザ・マネー」となり、ドル/円相場が行使価格を上り利益を確保できる水準となっている。
市場では、短期筋が次の円売り材料として重要視するのは、24日に予定されるムーディーズの記者懇談会だとみられている。
ムーディーズ・ジャパンは17日、2月24日午前11時から都内のホテルで、日本国債格付けの現状について記者(メディア)懇談会を開催する。 懇談会には、ムーディーズのソブリン・リスク・グループのシニア・ヴァイスプレジデント、トーマス・バーン氏が出席する。
ムーディーズは昨年8月24日、日本国債の格付けをAa2からAa3に引き下げると発表(見通しは安定的)した後、今年1月30日付のクレジット週報で、税制改革が実行されても2020年までの基礎的財政収支(プライマリー・バランス)の黒字化目標達成は困難で、日本の債務削減の遅れは格付けにマイナス要因、との見解を示した。
また、2月13日付の週報で2011年の経常黒字が減少したことについて「輸出減少は力強い経済回復の可能性を低下させるため、日本の信用力にとってマイナスになる」と指摘している。
<09:45> ドル79.67円付近、海外短期筋の利食い売り一巡
ドルは79.67円付近、ユーロは105.34円付近。日本の1月の貿易収支が大幅な赤字を計上するとの予想で、発表前から活発に円売りを仕掛けていた海外短期筋は、発表後利食い売り(円の買い戻し)に転じたため、ドルは高値79.89円から79.65円付近まで下落、ユーロも105.75円の高値から105.25円付近まで下落した。現在は利食い売り(円の買い戻し)も一巡しているという。
この日はニューヨークが休場のため、本邦実需勢の動意が乏しく、「実質的な五・十日は17日に終わっている」(外為アナリスト)とされる。
<09:28> NZドルが大幅高、国際投信によるNZドル資産への投資開始で
ニュージーランドドルが大幅に上昇している。国内最大規模の投資信託(グロソブ)を運用する国際投信投資顧問が17日、運用資産に初めてニュージーランドドル建て資産を加えたことを明らかにしたことが背景。
ニュージーランドドルNZD=D4は現在0.8414ドル付近。朝方の安値0.8317ドルから一時0.8429ドルまで上値を伸ばし、5カ月半ぶりの高値をつけた。
国際投資顧問が17日、グロソブ(運用資産225億ドル)はポートフォリオの0.4%をニュージーランドドルのキャッシュと債券で運用しているという。運用担当者によれば、ニュージーランド経済が比較的に小規模だったことから、これまでは運用を手控えてきたが、格付けの高さと健全なマクロ経済環境から運用を開始することを決めた。
<09:04> ドル/円とユーロ/円は貿易収支発表後の高値から反落
ドルは79.67円付近と貿易収支発表後の高値79.88円から下落、ユーロ/円は105.27円付近で発表直後の高値105.64円から反落している。1月の本邦貿易赤字がほぼ予想通りの1兆4750億円となったことで、利益確定の売りに押されているもよう。ロイター調査の予測中央値は、貿易赤字の1兆4681億円(輸出前年比マイナス9.5%、輸入前年比プラス9.5%)だった。
<08:53> ドル79.88円付近、1月貿易赤字はほぼ予想通りの1.4750兆円
財務省が発表した1月貿易赤字がほぼ予想通りの1兆4750億円となったことを受け、ドルは若干上昇している。ドルは発表直前の79.83円から79.88円まで上昇。発表前の早朝の取引で、ドルは既に79.89円まで上昇し6カ月半ぶりの高値を付けていた。
ロイター調査の予測中央値は、貿易赤字の1兆4681億円(輸出前年比マイナス9.5%、輸入前年比プラス9.5%)だった。
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